債務整理Q&A
民事再生とは何ですか?
A. ここでは個人の債務者が使う小規模個人再生について説明します。
小規模個人再生は、もともと住宅ローンを組んでいる人でも債務整理手続きを使いやすいように考えられた手続きです。
破産では、基本的に住宅を失うことになってしまいます。さりとて、任意整理では債務の縮減幅がさほど大きくないケースも多いので、効果が不十分になりかねません。
そこで、住宅は残しつつ、一般債権を大幅に縮減することが可能な民事再生手続きが導入されました。
特徴を簡単に述べると、「持ち家を残すことができる。債務を大幅に縮減できる可能性がある、ただし、住宅ローンは原則としてこれまで通り払う」ということです(住宅ローンについても返済期間を延ばす手続きはありますが、認められるかは場合によります)。
おもに、住宅を残したい人のための手続きだと考えてよいでしょう。
また、破産による資格制限を避けるために用いられる場合もあります。
なお、個人が利用できる民事再生としては、他に、給与所得者等再生があります。