過払い金を取り戻そう
クレディアからの過払い回収
クレディア(旧フロックス)に対して過払い金が発生していた場合、すんなり返してくれるでしょうか?
*この業者は、元々はクレディアという名称であり、一時、フロックスと名乗っていましたが、今は、再びクレディアに戻っています。
この業者については、中小業者であり経営基盤があまり強くはないという点の他、民事再生法の適用を受けているという特殊性があります。
ただ、民事再生法の適用に際して、特別な定めをしているため、再生前の過払い金であっても、それなりに回収できます。すなわち、再生債権に当たる過払い金についても、30万円までなら満額、それ以上の場合は、30万円か4割の高い方、で返還するという定めをしています。(たとえば、24万円の過払い金がある場合、24万円が返還されます。50万円ある場合は、30万円返してもらえます。100万円なら、40万円です)
しかも、再生債権の届け出期間を過ぎても、過払い金については返還すると定めているので、今からでも請求できます。
再生債権としての返還ですので、基本的に、請求して3か月後に返還されるという扱いです。
一方、民事再生開始決定(平成19年9月21日)後の分は、民事再生で減縮される対象ではない債権なので(共益債権といいます)、理論的には満額返してもらえます。つまり、再生手続きの後の過払い金については、民事再生の影響を受けないわけです(これは、過払い金に限らず、民事再生では、債権一般について、そういう扱いになります)
ただし、実際のところ、再生開始決定後の過払い金については、任意交渉だと、計算上の5%等、きわめて低い提案をしてきます。本来は、満額で返還されるべき部分なのに、おかしな話ですが、経営状況が原因のようです。
(再生分を不履行にすると再生計画取り消し、破産、となってしまうおそれがあるから、再生分は払い、共益分をカットするという戦略をとっているではないか、と推測できます)
もっとも、5%というような提案で納得する必要はなく、今(平成25年初めごろ)のところ、訴訟をすれば、少しは提案額が上がってきます。ただ、判決をとっても、それだけだと、素直には返してこないようです。
ただ、口座の差し押さえをすれば、元金の50%以上の額で提案をしてきます(実際、もう少し行けると思います。元金満額よりは少ないけれども、50%よりは多い、という感じです)
→平成28年の状況だと、判決が出れば、差押えまでしなくても、元金満額での返還を提示してきています。(ただし、やや時間がかかる場合もあります)
もちろん、状況は常に変化するので、今後も同様の比率で回収できると保証できるわけではありません。
平成29年1月の時点で、すでに貸金登録も抹消しており、今後、状況の悪化も考えられますので、クレディアへの過払い金返還請求は急いだほうが良いと言えるでしょう。
以上のように、クレディアに対する過払い返還請求は、理論的にもややこしい点があり、交渉や訴訟なども、しっかり行う必要があります。それゆえ、弁護士に依頼する必要性は高いと言えます。
当事務所では、クレディアに対する過払い金請求についても、すでに50件以上扱っています。(フロックスと呼ばれていた時期を含む)クレディアの過払い金について気になる方、ぜひ、ご相談ください。
なお、執行をすると費用が心配という方もおられると思いますが、当事務所の場合、訴訟の後、執行を1回かける分には、弁護士費用の追加は必要ありません(裁判所実費はかかります)。訴訟を提起したら、あとはそのままの報酬基準で、1回目の執行までは可能です。
(1回目にうまくいかなかった場合、再度行うか、その時の報酬をどうするかは、ご依頼者様と、個別に協議いたします)
(平成25年3月記載、平成29年1月一部改訂)
当コラムは一般的な解説であり、必ずしも個別の案件に当てはまるとは限りません。また、状況は常に変化しえます。それゆえ、当コラムを読んで判断の参考にされたとしても、当事務所で責任を負うものではありません。債務整理や過払い金返還請求については、当事務所まで直接、ご相談ください。個別の案件に即したご説明をさせて頂きます。なお、受任となった場合は、以後の交渉等は当方で行いますので、ご安心ください。
*債務整理や過払い回収のご相談は無料です。また、相談は原則として直接の面談が必要です。
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