過払い金を取り戻そう
アイフルからの過払い回収(平成29年1月)
アイフルに対して過払い金が発生していた場合、すんなり返してくれるでしょうか?
この点について、状況の変化も踏まえて、再度記事を書きました。
さて、アイフルは他の大手消費者金融と比べて、経営状況が厳しいと言われており、過払い金の返還についても渋る傾向があります。 以前はADRといって私的再生手続きをしていましたが、それは無事終わったと報道されています。 ただ、銀行の子会社ではないので、やはり、それなりに厳しいようです。
とはいえ、以前と比べると、返還請求に対する対応はやや改善されているように感じます。
過払い金返還請求に対する提案ですが、過払い金の元金(0%元金)に対して、50%程度の提案をしてくることが多く、返還日も3か月かそれ以上先という提案が多いです。
ただ、提案内容は時期によりやや異なり、例えば、「元金の50%程度なら3カ月後末日だが、40%なら2カ月後末日、30%なら2週間後」というような提案をしてくることもあります。
いずれにせよ、最初から満額の提案をしてくることはこの数年間はほとんどありません。 交渉によりもう少し比率を高めることが出来る場合もありますが、任意交渉段階で元金満額の提案をもらうのは難しいのが現状です。
ましてや、過払い金に利息を付けた額(5%充当計算)を求めるなら、基本的に、訴訟をする必要があります。(過払い金には年5%の利息を付けるべきというのが最高裁判例の基本的な立場です)
訴訟をしても、まずは、元金の50%程度から提案をしてきて、第1審の判決近くまで進めても、元金をやや割り込む程度の提案しかしてこないことが多いです。第1審判決後でも、判決内容より低い額での和解を求めてくることがあります。(判決はほとんどのケースでは利息込です)
ただ、最近は、第1審で判決が出れば、判決内容に従って払ってくるケースが多いです。そういう意味では、控訴してくることが多かった以前と比べると、状況は改善されてはいると言えるでしょう。(ただし、対応状況はいつ変るかわかりません)
上記のように、アイフルは、過払い返還請求に対して、対応があまり良くない業者です。ただ、今のところ、元金の半分~6割程度であれば、和解でも回収できますし(粘り強く交渉すれば、もう少し上がることもあります)、訴訟をすれば、利息込満額の回収も期待できます。
(ただし、訴訟等で時間がかかっている間にアイフルが法的整理に入ってしまうと、ほとんど回収できなくなってしまうと思われます。その危険がないとは言い切れませんので、注意が必要です)
アイフルの過払い金に興味がある方は、早めにご相談ください。
(平成29年1月記載)
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当コラムは一般的な解説であり、必ずしも個別の案件に当てはまるとは限りません。また、状況は常に変化しえます。それゆえ、当コラムを読んで判断の参考にされたとしても、当事務所で責任を負うものではありません。債務整理や過払い金返還請求については、当事務所まで直接、ご相談ください。個別の案件に即したご説明をさせて頂きます。なお、受任となった場合は、以後の交渉等は当方で行いますので、ご安心ください。
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