アコムに対する過払い金返還請求
アコムとは?
アコムは、大手消費者金融の一社であり、現在は、銀行の傘下に入っています。全国的に展開しており、店舗には赤い看板が出ています。以前ほどではないものの、多くの店舗が存在し、知名度の高い消費者金融業者と言えるでしょう。以前は自動貸付機「むじんくん」のCMで有名でした。
アコムの過払い金
アコムは、多くの他の業者同様、かつては、いわゆるグレーゾーン金利での貸し付けを行なっていました。2007年の途中で、新規貸し付けの利率を適法な範囲まで下げているので、それ以前に初回の借り入れをしている場合は、過払い金が発生している可能性があります。一度グレーゾーンで借り入れを行なっていれば、必ずしも2007年頃に利率を下げたとは限らず、その後もしばらくは高い利率になっている場合もあるようです。
また、歴史の長い消費者金融なので、昭和の後半から取引をしている方も多く、そのような場合は、高い金利での取引期間が長いために過払い金の額も多額になりがちです。なお、アコムは昭和50年代後半からの取引履歴を保管していて、開示請求すれば出てきます。
アコムから過払い金は回収できるか?
アコムは大手銀行の傘下であり、資金力に不安はありません。過払い金が発生していて特に争点がなければ、基本的に回収可能であると言えます。実際、後述するとおり、一般に、比較的対応は良いです。
最近のアコムとの交渉や訴訟の状況
この数年間の状況として、アコムは任意段階では過払い金元金の9割程度での過払い金返還に応じてくることが多いです。場合によっては、元金の概ね満額で和解できることもあります。ただ、返還日は通常、6か月後の月末、ですので、比較的遅い方だと言えるでしょう。また、訴訟をすれば利息をある程度込みにした比較的良い提案をくれる場合も多いです。
もっとも、私的和解、貸付停止による時効の個別進行、分断計算、など争点がある場合は、その内容によっては交渉が難航し、返還を得るためには訴訟が必要な場合もあります。また、争点がある場合は、訴訟と並行して和解案が出てくる場合も、必ずしも満額とは限らず、争点の内容次第では低い提案の場合もあります。
まとめ
結論として、アコムは、弁護士が過払い金返還の交渉や訴訟をすれば、争点がない限り、対応は悪くはありません。今でも十分な額で過払い金を回収できる業者の一つです。
ただ、法的な争点がある場合はまずは主張してくる印象があります。もっとも、それに対しては弁護士が対応しますので、ご安心ください。
当事務所ではアコムに対する過払い金返還請求は多く経験してきました。アコムに対する過払い金返還請求を考えておられる方は、まずはご相談ください。