1、大手カード会社とは?
一般に、ニコス、オリコ、エポス、クレディセゾン、セディナ、アプラス、ニッセン、ジャックスなどが大手カード会社と考えられていると思います。
2、大手カード会社で過払い金は出るか?
ニコス、オリコ、エポス、クレディセゾン、セディナ、ニッセン、アプラス、などはかつて利息制限法を超える利率で取引を行っていたため、古い時期からの取引だと、過払い金の発生が期待できる場合があります。目安としては、2007年頃より前からの取引かどうか、だと考えられます。なぜなら、このころ、多くのカード会社は適法な利率まで利率を下げているからです。なお、ジャックスだけは1990年代後半に下げているので、かなり古い時期のものでないと、過払い金は発生しません。
3、各カード会社の対応
- ニコス 交渉だと元金満額よりやや低い額でしか和解できない。満額を求める場合は訴訟をする必要がある。
- オリコ 交渉で元金満額での和解が可能。利息を求める場合は訴訟をする必要がある。また、訴訟をしない場合でも、和解から返還までの期間が長い傾向がある。
- エポス 交渉でも利息をある程度込みにした額での和解が可能。
- クレディセゾン 交渉でも利息をある程度込みにした額での和解が可能。
- セディナ 交渉で満額での和解が可能。少しだけ利息を付けた額での和解が可能な場合もある。
そのほかの業者も概ね、少なくとも元金満額程度での和解はできると考えられますが、最近、過払いの件数自体が減っており、少し前の状況からの推察も含めての見解です。なお、以上はすべて、当事務所の交渉の経験に基づく記述であり、今後の案件について同様の結果を保証するものではありません。また、分断計算など、論点があると、大きく結果が変わることもあります。